27日松江で開催されたしまね小規模ケア連絡会の総会に行って来ました。
総会の後、県高齢福祉課からの行政説明があり、その後は島根の高齢者福祉の現状と題してシンポジウムが開催されました。
それにしても島根の福祉、かなり槻谷会長の影響を受け、その恩恵に預かって来たのではないかな(当然か(笑))、と感じた行政説明、シンポジウムでした。来年の改正から、要支援対象のサービスが市町村の支援事業になるということで、ますます市町村間でサービスの格差が大きくなってくるだろう、とのことでしたが、しかし、それで県としてはどうなのか?そして国としては?
例えば、グループホームは利用料が高くて入れないので特養に入っている、というような矛盾についての市町村での格差。
同じ介護保険サービスなので「どうぞ選べますよ」と言いながら結局利用料を考えると実質的に高くて選べない。応益負担になっての歪み。この矛盾に対して声を上げ、取り組んできたのも槻谷会長。その結果「低所得でもグループホームに入れるように」すでに島根県では出雲や松江をはじめ、7市町村でグループホームの補助的給付が行われているというお話を聞きました。
この市町村による差、大きですよね。なにしろ、市町村によっては「お金がないから入れない」と思っていた人が入れるようになったのですから。
これは持ち帰らねばならない、と強く思うのでした。
この会はあまり宣伝とかしないですが、地道に着実な成果を上げています。もっと多くの人、そして全国に取り組みを知って欲しいですね。今回もとても勉強になるシンポジウム、そして交流会でした。
さて、昨年行われた全国シンポジウム「社会福祉の原点と地域密着福祉を考える全国シンポジウムIN島根」は槻谷会長の尽力により、このたび出版の運びとなりました。この本「誰もが幸せな高齢社会を求めて」では日本の高齢者福祉の歴史がとても分かりやすく説明してあり、現在の小規模ケアへの流れがよく分かります。また、長野県泰阜村の独自の取り組みは必読(この村すごい)!今一度我々は福祉の原点に立ち戻る必要があるのではないでしょうか?福祉の仕事をされている方にも、一般の方にもオススメです。
(なお、販売価格は定価1,600円+税なのですが、我々会員から買うと1,400円で良いそうなので購入したい方はお声をかけてください)