包丁を持たない調理担当

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はるひ苑仁保

   

  昨日の調理担当は私でした(爆)。

 え~!大丈夫~!?と思われる方もおられるかと思いますが、

 包丁を持たない調理担当を目指しています。

 レンジでチン!というわけではありませんよ(笑)

グループホームの調理担当ですから、出来るだけ

皆様にして頂き、できないところをフォローします。

 

 動きながら色々質問をします。

○○を作るんですが、材料はどうしましょう?

○○を作るんですが、これはどう切ったらいいですか?

これは今やったほうがいいですかねえ?後したほうがいいいですかねえ?

18人分作るんですけど、じゃがいもは何個ぐらいいりますか?

お皿何枚ありますか?

あと何分ぐらいですか?

なんか当たって火が消えたみたいですね。どうやってつけるんでしたっけ?

これをお皿に同じずつ盛り付けてもらってもいいですか?

味をみてもらっていいですか?

 

相当な脳トレです(笑)

献立から材料を揃えて、そこから最後まで作って行きます。

作るのは皆様なので基本的に必要がなければ私は包丁は持ちません。

 考えてみると、調理の工程の中で我々は相当頭を使っているということがわかります(笑)。

 例えば一品作りながら同時にもう一品作るのは、短期記憶だけでなく、ひとつのことに集中しすぎずに注意分割できる能力がないとできません。

 調理が認知症の予防にいいと言われるゆえんでしょう。

 

 結局包丁を使ったのは「わからんわ~ね。 どうするんか、ちょっとやって見せてくれんさい」

と言われた時と、キザミが必要な方のおかずをきざんだ時だけでした。

 

出来ることを、出来るところまでして頂く。

持っている能力をフルに発揮して頂けるようにすること、また、さらに能力を伸ばしていくことが我々の努めだと思っています。

暮らしの喜びと自信を―。

昔馴染みの生活の中の喜び。

なにより作ったものを食べられる、という喜びもありますから(笑)。

皆様の笑顔がとても素敵でした。

 

 

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