温故知新

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 昨年和食がユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。

はるひ苑はお正月おせち料理を皆様で作って頂きました。

 いつものことですが、調理している皆様のつぶやきを

静かに聞いていると色々な知恵・工夫を聞くことができます。

 日々こんな素晴らしい環境で過ごしていて、思うことは文化の

伝承がうまくいっていないということ。

 昔で言えば、長老が一番偉くて皆長老をはじめ、ご年配の皆様の言うことを聞く

ムラ文化だったんだと思うのですが、いまやお年寄りは社会の

片隅に追いやられ・・・。

 和食が無形文化財に登録されても、それは今の日本ではなく、

昔の日本の伝統文化の優れた部分を言っているのだと思います。

 苑で日々入居者の方々から聞く知恵。日々、おおっ、と思います。本当に素晴らしい。

 さらに門外不出のバリエーションを持つ各家庭の工夫。

「「このしろ」なんかは淡白な魚じゃけえ、身を叩いて味噌を塗って焼いて食べるとええよ」

と利用者のお一人。

「そんなことは全然習ってませんねぇ~。学校の勉強は一生懸命やってきましたけど、結局、

私なんか次の世代に何も教えられることがないです」

と利用者のご家族。

 私も受験戦争時代だったのでよくわかります(苦笑)

 思うのは、我々は日本文化、「暮らし」を軽んじてきたのではないかな、と。 

 お正月にNHKで白川郷の家や五重塔の建築上の工夫の凄さをテレビで見ました。

 それは現代建築にも応用されているようです。

 そういう、肌で掴んで受け継がれてきた文化を受け継いで行くべきかどうか決めるのは

皆様の勝手ですが、はるひ苑としてはぜひ繋げていきたいと思います。

 こんな知恵があるのか!日々感嘆です。 

 今年もまた、面白くなりそうです。

はるひブログ